
シャツの老舗ブランド、スキャッティ・オーク社を代表するデザイナーS.H。熱く語るデザイン哲学やライフスタイルから、彼は根っからのクリエイターだと確信した。 この道を志した30数年前からこれらの考えは全くぶれてないという。 この日は、超長綿のハイゲージの紺セーターの中に、オックス織の淡いグリーンストライプのボタンダウンが品良く収まっていた。 このシャツは大のお気に入りだそうだ。
シャツやデザインの事を話はじめると、彼がいかに洋服やデザインが好きなのかが分かるし、 その知識から一見オタクのようなタイプかと勘違いするかもしれないが、私生活は良き父であり、良きジジなのだそうだ。 自分の息子達と接するより、孫や息子達の嫁とかなり頻繁にカラオケに行くらしい。 演歌以外なら何でも歌うそうだ。若い自慢のジジなんだろうな。
ビンテージ・ダブルXのリーバイス501だと思われるが、30年前からずっと補修しながら履き続けていると言う。 服はここ最近は全く買っていないとの事だったが、恐らく、自宅にはこのようなビンテージモノがところ狭しと並んでいると筆者は推測した。 ダメージ加工の全く逆で、ダメージ補修加工?彼の洋服への愛が伝わってくる一品だ。なにげなコードバンのキーホルダーにも彼の哲学が流れている。
男臭いビンテージバイクを6台も所有しているかと思えば、花に関してはへたな乙女達よりも造詣が深い。 この巾が彼のクリエイティビティの源泉なのだろう。子供も孫もいる方なので、当然ノーマルな男性だが、男気と乙女の心を併せ持つ数少ない本物のデザイナーだ。 それは50代半ばを折り返したこのキレイな手をみれば分かる。